みなさんこんばんは。@regionalfootbalです。
今日は2017年11月12日(日)、地域CLは1次ラウンドの3日目最終日となりました。すでに敗退が決まっているチームも、今日で決勝ラウンドへの勝ち抜けを決めたいチームも、今日が最後の試合になります。
#地域CL 1次ラウンド 最終日。今日もAグループの会場である栃木グリーンスタジアムにきています。天気は晴天の秋晴れ、気温も昼間の間は高くなりそうです。3連戦の最後、結果はどうあれ、選手たちにはすべてをピッチの中で出し切ってもらいたいです。 #コミュサカ pic.twitter.com/nUbyFwiZHN
— 地域CLを知る (@regionalfootbal) 2017年11月12日
晴天の栃木グリーンスタジアム。さあ、行きましょう。
第一試合:松江シティFC 対 鈴鹿アンリミテッドFC
#地域CL 1次ラウンド 最終日 #松江シティ 対 #鈴鹿アンリミテッド 。今年の全社決勝戦の再現カード、すでに両者とも大会敗退が決まっていますが、意地は見せてくれるでしょう。 #コミュサカ pic.twitter.com/t3DPmK3vjF
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今年の全社のときにも決勝戦を含めて数試合づつ観ることができた両チーム。双方のサポさんたちが歌うチャントも耳に慣れてきました。気づかないうちにチャントに鼻歌で合わせていることもしばしばです。
第一試合ピッチ内練習開始。 #鈴鹿アンリミテッド サポさんたちがこのタイミングでいつも最初に歌う「何度でも〜くじけずに〜」という歌がいいですね。「疾風ニ勁草ヲ知ル」という言葉とよくあっています。 pic.twitter.com/VwU3FXr5e2
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さて、会場でスタメン発表を聞いてて驚いたのですが、鈴鹿はかなりメンバーを変えてきていました。
上の表でオレンジが今日の試合に出場した部分。青(1日目)、赤(2日目)とだいぶずらしていますね(グラフは今日の試合終了時点での状態ですが)。藏川選手兼監督代行も今日はベンチワークに専念のようです。
松江も若干選手を変えてはいますが、鈴鹿ほどではないですね。
試合はやや鈴鹿が押し気味で始まったかな、という感じでしたが前半半ばで鈴鹿の選手が左サイドで縦パス一本に抜け出して左足でゴール逆側に突き刺すシュートで鈴鹿が先制しました。
その後は一進一退ですが中盤でのボールの奪い合いが続きます。追いつきたい松江がやや前に出てるかなといった印象で、前線の39番によるチャンスメイクとドリブル、ボランチの31番も前線に出る機会を増やしますが、前半はそのままで終了。
前半終了、松江0-1鈴鹿。両者とも時折足がもつれたり一度かわされると二度追いできなかったりと体力的に厳しそう。その点ではメンバーを多く入れ替えた鈴鹿の方に分があるかも。松江は攻撃時に2トップと両サイドハーフの4人が鈴鹿DFと横並びになりがちでその後ろがぽっかり空くのが気になります
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後半にはいって、鈴鹿が押し込む時間帯でPKを獲得。しかしこれをゴール上に外してしまい、松江としては命拾いといったところ。その後も何度かお互いにゴール前までいくのですが決まらず、試合終了間際の鈴鹿のカウンターでの最後のシュートも松江のGKによるナイスセーブで防がれ、ATに入っての松江PAすぐ外からのFKも壁に当ててしまい、結局得点は動かないままで試合終了、鈴鹿が勝利しました。
試合終了、 #松江シティ 0-1 #鈴鹿アンリミテッド 。恒例の互いのサポさんから相手へのコールあり。そして、鈴鹿側では今期での現役引退が決まっている冨士祐樹選手の胴上げがありました。笑顔と涙と。お疲れ様でした! #コミュサカ pic.twitter.com/z7YdbdsPnK
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両チームの選手、サポ、関係者のみなさん、一年間お疲れ様でした!
第二試合:VONDS市原FC 対 サウルコス福井
#地域CL 1次ラウンド 最終日 第2試合 #vonds 市原対 #saurcos 福井。勝ち点上では市原が一点上。この試合で勝った方がそのまま勝ち抜け(ただし福井のPK勝ちなら勝ち点で並ぶ)、あとは2位争いが他のグループとの比較かな。勢いの福井か総合力の市原か。 #コミュサカ pic.twitter.com/lhWLJT4QaH
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こちらは決勝ラウンドへの勝ち抜けがかかった試合ですので、どちらのチームもそれほど選手は入れ替えていないようでした。
試合開始直後からお互い中盤でのつぶしあいが激しく、両チームのこの試合にかける意気込みを感じます。福井は昨日と違って最初から4バックにしていました。また、昨日は松江の選手と比較して大柄に見えた福井の選手たちも、市原の選手と比べるとそうでもないように見えます。単に身長や体格の違いなのか何なのか。特に、市原DF陣と福井のFW陣とでの高いボールの競り合いでは、かなり市原側が勝っていたように思えます。
中盤での攻防から互いのゴール前まで迫るシーンも何度かありましたが、どうにもシュートがゴールの枠に行ってくれません。市原は11番がPA内で打ったシュートがわずかに右へ、前半終了間際には松江のCKにヘッドがドンピシャで当たりましたがこちらもわずかにゴール上へ。
後半になると市原が押し込む時間帯が多くなります。福井は前線に10番ひとりを残したきりで引かざるを得ない状況。市原の攻撃に耐える時間が続き、まとにも前につなぐこともままならない感じです。市原9番によるPA内でのヘッドがゴール右ポストの根本に当たってぎりぎり弾かれたり、とピンチが続く中、後半30分すぎにPA右角のすぐ外でファイルをして市原にFKを与えてしまいます。これを市原24番の藤本選手がニア側にまっすぐな弾道で打ち込んでついに市原が先制!
その後、福井は長身のFW9番を投入して前線へ長いボールを入れることが多くなっていきました。市原側もそれを跳ね返し、試合終了間際には選手交代もつかって時間をかせぎ、結局そのまま市原が勝利! この結果、VONDS市原はAグループ1位となり、決勝ラウンドへの進出を決めました。
市原は、この1次ラウンドでは「爆発的な攻撃力」というよりも、なんというのでしょうか、相手に好きなことをさせないしたたかさ、といったようなことを強く感じました。ピッチ上の選手たちもそうですが、状況に応じたベンチワークも含めて、「改めて市原強し」という印象です。
対する福井は、地元で開催された今年の全社の2回戦、前半の3-0を後半ひっくりかえされたリベンジを果たすことをできず、またも市原相手に苦杯をなめさせられました。そして、試合終了時には他会場の結果がおそらくもたらされていたのでしょう、2位枠に入ることはできず、ここで大会を去ることが決まりました。
試合終了、 #vonds 市原1-0 #saurcos 福井。なんという市原の硬さ。福井サポさんたちの前でしばらく泣き崩れる福井の選手も… #地域CL #コミュサカ pic.twitter.com/Px1XRXtQS1
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初戦で鈴鹿に勝ち、2戦目も松江相手に試合終了間際のGK交代からのPK勝ち。流れは福井に来ているかと思ったのですが、恐竜軍団の咆哮もここで尽きることになりました。
決勝ラウンド進出の顔ぶれが決定
他会場の結果と合わせて、これで地域CLの決勝ラウンドの顔ぶれが決まりました。
これで #地域CL 決勝ラウンドの顔ぶれが決まりましたね。Aグループからは #vonds 市原、Bグループから #アミティエSC京都 、Cグループから #テゲバジャーロ宮崎 と2位枠で #cobaltore 女川。2週間後、決勝ラウンドの開催地、ゼットエーオリプリスタジアムで会いましょう! #コミュサカ
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関東王者、関西王者、九州王者、そして東北王者。まさしくチャンピオンズリーグ、という顔ぶれです。
実際に観戦できたAグループ以外でも、最後まで激戦が繰り広げられたようで、ここでも「世界一過酷な大会」という言葉が頭をよぎります。大会期間中の厳しさだけでなく、あとすこしで手のひらからこぼれ落ちていったそのチャンスを次につかめるのは果たしていつになるのか、来年同じ舞台に立てる保証はどこにもないという意味でも、この地域CLの過酷さ、勝者と敗者とのコントラストがいや増します。
3日間の1次ラウンドを経て、12チーム中8チームが大会を去りました。大会前の目標に達することができなかったチームが多いでしょうし、思い通りに行かなかったこともたくさんあるかと思います。三菱自動車水島FCと十勝FCは勝ち点0で終わってしまいましたし、高知ユナイテッドSCは2位枠で勝ち抜けた女川との差は勝ち点差ではなく得失点差でした。そもそもサッカーで3日間で3連戦というレギュレーション自体がおかしいわけで、それ自体は全チーム同じ条件とは言え、チームやクラブの基礎体力や運営能力の差が必要以上に現れてしまうのかもしれないな、とも感じます。
また、試合終了後の帰り道で、以下のようなことをつらつら考えていました。
#地域CL だけでなく、この週末は国内サッカーの様々なカテゴリで昇降格が決まりましたね。Jリーグはまだシーズンが終わっていないのに(長崎さんは一足先におめでとう)、その裏でこんなドラマが日本各地で行われていたなんて、これまで知りませんでした。 #コミュサカ
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今日も第2試合の終了後にサウルコス福井のゴール裏に行ったのですが、泣き崩れる選手たちとそれに声をかけるサポさんたちを後ろから見てて、じんわりもらい泣くのと同時に、こうしたことを積み重ねていくことが、チームを、クラブを、人を、かたちづくっていくのだろうかな、と。 #コミュサカ
— 地域CLを知る (@regionalfootbal) 2017年11月12日
疾風ニ勁草ヲ知ル、とは鈴鹿さんの大段幕に書かれている言葉ですが、風に折れない茎も、深く地にはる根も、一日では育たない。今後長く地域に残っていくクラブの歴史に参加している人たちの姿を見て、そんなことを思いました。そしてその価値に、カテゴリの違いによる差はない、と。 #コミュサカ
— 地域CLを知る (@regionalfootbal) 2017年11月12日
いまは、全12チームの選手/関係者/サポのみなさんが、それぞれの帰路についていることと思います。今回の地域CLの1次ラウンドが(結果はどうあれ)この12チーム/クラブの歴史の一部分になったことを、大きなメディアに掲載されたり華々しい記録としては語られないかもしれないけれど、参加/観戦/応援したそれぞれの人の記憶に残して、それをこれから語り継いでいきましょう。このサイトが、ちょっとでもそのお手伝いになれればいいのですが。
それでは皆さん、次は2週間後の地域CL決勝ラウンドでお会いしましょう。