みなさんこんにちは。@regionalfootbalです。
さて、全国9つの地域リーグも幕を閉じ、10月の全社2017@福井を経て、いよいよ11月の地域CL2017が近づいてきているわけですが、僕も今年関東リーグを何回か観に行ったり、全社2017の現地観戦(まとめページ)もしまして、この段階で、改めて気になるチームがあります。それは、VONDS市原FC。まぁ近場の関東のチーム、ということもありますが。
全社の観戦記や先ほどのまとめページでも取り上げましたが、他のチームが短期決戦ゆえのメンバー固定でくるなか、VONDSはあきらかに選手のローテーションを敢行し、結果としても大会3位の成績(負けた準決勝もPK負け)。元川崎フロンターレのレナチーニョや元ガーナU-21代表のマイケル・ダビアン、元水戸の二瓶翼などといった選手層も厚く(こちらの記事によるとプロ契約選手は5名らしい)、そもそも監督からしてゼムノビッチ・ズドラブコという外国人監督(清水で天皇杯を獲ってるんですね)を擁しているという、地域リーグにあるまじき陣容。そしてこれは公式サイトを見てはじめて知りましたが、市原市の元市長さん(3期12年)が現クラブ会長をされているという安心感(?)。
市原市サッカー協会肝いりで2011年に立ち上がり、市原市民が株主となる制度、専用グラウンド2面とクラブハウスとトレーニングジムを構える本拠地「VONDSグリーンパーク」、ユニフォームスポンサーやアマチュア選手の雇用先などから窺い知れる財政的バックアップ。そしてピッチ上で展開される強い(というより「負けない」という印象もある)サッカー。
なにより、地域CLの決勝ラウンドが開催されるのが、ゼットエー・オリプリスタジアムというVONDSのホームスタジアム。なんでしょうかこの、「どうぞJFLにさっさとあがってください」と言わんばかりの状況は。
…と、思っていたのです、先週末まで。そう、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、地域CLの組み合わせ抽選会が先週末22日にあり、そこでVONDSは、鈴鹿アンリミテッドFC、松江シティFC、サウルコス福井、という強豪チームと1次ラウンドを戦い、勝ち抜かなければならなくなりました。この中で勝ち抜けるのは、1位のみ(+3つのグループリーグのなかから最高成績の2位が1チームのみ)。
もちろん、この大会は、「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」。そこに出てくるチームに、弱いチームなどひとつもないのです。各地域の年間リーグを勝ち抜いた優勝チーム9つと、10月の全社(全国社会人サッカー選手権大会)を勝ち抜いた2チーム(+補充枠1チーム)が集まっているわけですから。VONDSにしたところで、激戦の関東リーグを制しています。しかし、それにしても厳しいグループだ、という見方は、抽選会直後のツイッターなどの反応を見ても明らかでした。「この組は、死のグループだ」、と。
ちょうど今週末の10/27に、そのVONDSのゼムノビッチ・ズドラブコ監督を迎えての宇都宮徹壱さん主催のイベントがありますね。
地域CLの組み合わせが決まりました。VONDS市原は厳しい組に入りましたが、今回のイベントではゼムノビッチ監督に、松江、福井、鈴鹿の分析を可能な限り聞いてみようと思います。今週金曜日、会場は高円寺のKITEN!です。https://t.co/oFcySaTljk #地域CL
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2017年10月22日
2020年までのJリーグ入りを表明しており、今年の目標はJFL昇格と明言しているVONDS。そのなかで、この1次ラウンドの組み合わせをどう捉えているのか。実力のある選手たちを地域リーグにおいてマネジメントする際に気をつけていることはなんなのか。
また、せっかく外国人監督でもあるので、千葉県サッカー協会のテクニカル・アドバイザーも務められているが、日本サッカーの(特に育成年代における)課題は何か。また、日本の地域リーグ自体(チーム数や日程、観客数など)をどう見られているのか。そもそもなぜ日本の5部リーグの監督をされているのか。日本では地域リーグを見る人の数は多くはないが、ヨーロッパではそうではないのか、であれば、サッカーにおけるカテゴリーの違いとは一体なんなのか。ひとくちに「サッカー文化の成熟度の違い」と言ってしまえばそうなのかもしれないが、メディア露出もどのくらいあるのだろうか。
たぶん、地域CL直前のこのタイミングで、地域CLのかなり「主役側」にいる方のお話をじっくり聞ける機会はそうそうないと思うので、上のようなことを聞きに、このイベントに行ってみようと思います。