みなさんこんばんは。@regionalfootbalです。
第53回全国社会人サッカー選手権大会(いわゆる「全社」)が幕を上げました。10/14は大会1日目、試合は3つの会場に分かれて開催されましたが、そのうちのひとつである丸岡スポーツランドに行ってきました。この会場でも今日一日で合計7試合が行われました。

参加各チームを応援する手作りイラストののぼり旗が微笑ましい
丸岡の会場においても、複数の試合が同じ時間帯に行われたので、どれを観るか迷いますね。
第1試合(10:00K.O.)
- 前半:早稲田ユナイテッド対松江シティFC
- 後半:富士クラブ2003対矢崎バレンテFC
→途中から、アルテリーヴォ和歌山対ヴェルフェたかはら那須
まずは地域リーグ界隈で著名な松江シティの試合を観戦しました。

目の前で松江の選手たちがアップ中
観戦場所がちょうど松江のベンチ裏だったのですが、試合前の気合い入れはそれほど気負ってない様子。「あれ?」と思ったのですが、試合が始まると地力に勝るのであろう松江が前半で2点先制。おそらくこの大会期間の長さを視野に入れてのペース配分だったのでしょうか。試合は1-3で松江が勝利されていました。
ハーフタイムに会場内を移動。来場者に無料で振る舞われているおろし蕎麦の行列を横目に見つつ、後半は富士クラブ2003対矢崎バレンテFCの試合へ。富士クラブ2003は、大会前の評判が良さそうだったので楽しみにしていたチームのひとつだったのですが、試合を見始めると、富士クラブでなく対戦相手の矢崎バレンテFCの選手たちのガタイのデカさに驚きました。いま話題のつくばFCのように筋肉をつけて、という感じではなく、言ってみれば格闘家のような体格の選手がサッカーをやっているような印象を受けました。特にCBとキーパーが長身(というか「ゴツい」)。自分が観ていたのは15分くらいだけでしたが、富士クラブの選手たちは自分たちの良さが出せていなかった感がありました。もちろん初見のチームなので普段がどうなのかわからないのですが…。
そして後半途中からはアルテリーヴォ和歌山の試合に移動。とにかくここは声出ししているサポさんたちの数が圧倒的に多く、ドラムとトランペットにリードされて試合開始前(!)から大音量の声を会場に響かせていました。正直、その声の大きさにつられて見にきました。
丸岡の会場を声で席巻している #アルテリーヴォ サポ! #全社 #コミュサカ pic.twitter.com/aPqDom6Wqf
— 地域CLを知る@全社観戦中 (@regionalfootbal) 2017年10月14日
試合終了までドラムとトランペットさんたちのすぐ脇で観戦させていただきましたが、ちょっと地域リーグのレベルではない感じですね。後半に追加点をあげたときもちょうどゴールした側が和歌山サポさんたちの近くだったので、選手が真っ先にサポさんたちのもとに駆け寄って喜びを分かち合っていました。結局、2-1で和歌山が勝利。
そして試合終了後には選手たちとラインダンス。いつもやられているのでしょうか、これも見事に様(さま)になっていました。さすが激戦区関西リーグの雄、おみそれしました。
第2試合(12:20K.O.)
- 前後半とも:高知ユナイテッドSC対VONDS市原FC
この試合は、今大会の一回戦で唯一の地域CL出場権を持っているチーム同士の対戦。試合前にはお互いのサポさんが相手チームの名前をコール。これも地域リーグの良さですね(それともお互い「権利持ち」ゆえの余裕なのでしょうか…?)。
どちらサイドで観ようか考えていたら、試合前に高知サポさんたちが民謡調のコールを。これが個人的に気に入ってしまったので高知サイドで観戦。そしてなんと試合では手拍子の替わりに鳴子を応援に使われており、ましてや試合中にユニを着ていない近くの他の観客の方にも「いっしょにどうですか〜」と鳴子をレンタル(!)されていて、ますます好感が持てました。恐るべし、このほんわか巻き込み力…!
高知ユナイテッド手拍子じゃなくて鳴子使っての応援すげえ斬新というかこれめっちゃ好き #コミュサカ #全社 #高知ユナイテッドSC pic.twitter.com/pvm3eK5eg4
— Masayucky (@0901majoz) 2017年10月14日
試合の方は前半見事なクロスからヘッドを叩き込んで高知が先制しましたが、後半になっておそらく戦術を修正してきたであろう市原に逆転され、敗退となりました。高知さん残念、でもまた地域CLでお会いしましょう。
第3試合(14:40K.O.)
- 前後半とも:札大GP対サウルコス福井
第3試合はいよいよ地元開催県枠のサウルコス福井。3つの試合会場のなか1日目の今日この丸岡スポーツランドでの観戦を選んだのは、福井で開催されるこの大会が地元の方々にとってどれだけ盛り上がりを感じられているのか、それをサウルコス福井の試合で確かめる意味もあってのことです。

地元開催のサウルコス福井を支えるサポさんたち
それまでの試合では、試合を応援しているのは(当たり前ですが)基本そのチームのサポさんたちでした。しかしこの試合は、それまでとはちがってユニを着ているサポさんたちがいるスペース以外のピッチ周りのスペースにも観客の方々が居並ぶようになって、さすが地元、という感じがしました。
いやいや、ほんとに観客増えてきましたよ pic.twitter.com/yooL1tvTNZ
— 地域CLを知る@全社観戦中 (@regionalfootbal) 2017年10月14日
試合は前半早々に福井が先制、これには大きな歓声があがりました。しかし前半途中から太陽がぶ厚い雲に覆われ、通り雨が降りだして気温も下がりめに。会場全体の色彩がかげったような感じになって、その時に気づいたことがありました。
それまでの2試合の時間帯は日射しも明るく、会場のどこをみてもサッカーの試合をやっていて、スポーツの集中開催大会特有の、いわば華やかなお祭りのような雰囲気がありました(実際、お祭りですよね)。しかしこの第3試合では会場全体の目がすべてこのピッチに注がれており、響くのは福井サポの声とピッチ内の選手たちの息使いだけ。屋外にも関わらず会場全体が暗くなっていたこともあいまって、なんとも言えないような、変な表現ですが、まるでいつまでもこのまま時間が進まないのではないか…というような錯覚を覚えました。
気づいたら試合はハーフタイムに。そこで太陽が再び顔を出してくれて天気は持ち直し、後半に入ってサポさんたちの声援に押されてか福井が追加点をあげて結局は1-3で福井の快勝。
本番は明日以降
いやいや、一日でサッカーを3試合(一試合目はハシゴしたのでそれ以上か)も観たのはおそらく初めてかもしれません。たっぷり堪能しました。トーナメント表の更新もなんとかやり遂げました。観戦している皆さんのツイートによる情報提供に感謝します!
そのトーナメント表を見返してみて改めて思ったのは、今日一日で16チームが敗退して大会を去っている、という事実。いや、もちろんトーナメントなのだからわかってはいるのですが、やはりせつないですね。全国の見知らぬ、しかし愛すべきサッカー仲間の皆さんたちが、一日だけで大会から消えていく、というのは。
しかし、この全社の醍醐味はおそらく連戦となる明日以降に見えてくるもの、なのでしょう。それでは明日、今度はテクノポート福井でお会いしましょう!